普段からそんなに映画を見る人間では無いのですが、やはり名作とかメジャーなもの、気になった作品はできるだけ見るようにしています。
どちらかというと邦画が好きで、アクションモノとかよりは静かだけど思いが熱いような作品が気になります。
一番好きな映画は伊丹十三監督のタンポポです。
DVDも何度見たかわかりません。
ラーメンを食べるときはチャーシューをおもむろにスープに沈めて
「あとでね」ってやっちゃいます。
他にも伊丹作品はどれも面白く、女シリーズやスウィートホームも好きですし、一時期見漁っていました。
日本で有名な監督といえば黒澤明監督ですが、40歳を超える今まで一度も作品を見たことがありませんでした。
誰に聞いても面白いと言われるし、ずっと気になっていたのですが、
モノクロということもあって「昔の映画」という勝手な印象で
積極的に見る機会を作ってきませんでした。
しかしたまたま古本屋さんでブルーレイを見つけ、休みの日ということもあったので、見てみようという気になって購入しました。
感想は、月並みだけど、すごく面白かった。
3時間くらいあって、こんなに長いと思ってなかったので最後まで見ることができるか不安だったけど、長いと感じさせない面白さがありました。
(途中で休憩が入るのが面白かったし、見る人のことが考えられていると感心しました。)
戦いだけではなく、ユーモアや恋愛などさまざまな要素が融合していて、次々と物語が転換して飽きさせない。
戦いの場面は本当にリアルで、槍で突くシーンなんかは見てて痛そうだし、本当に刺してるんじゃ無いかと怖いくらいでした。
名作と言われてるだけのことはあるなあと感じました。

黒澤作品の面白さに触れて、今度は友人から勧めてもらった「天国と地獄」をレンタルしてきた。
時代劇ばかりなのかと思っていたが、こちらの作品は洋服でした。
誘拐事件をモチーフとした推理的要素があり、引き込まれました。
伊丹作品の常連である山崎努さんが出てて、なんだか嬉しかったです。
この作品以降、吉展ちゃん誘拐殺人事件などが起こったらしく、影響力があったんだなあと感じた。
この事件は、これまた僕が好きな劇画家 佐藤まさあき氏が劇画化しており、
単行本も持っていたので、ここにも繋がるのかと驚いた。
おすすめしてもらった作品はまだまだあるので、今後機会があれば順番に見ていきたい。
