都市農業を応援する三鷹発のプロジェクト「まちなか農家」に関与させていただいています。
企画やら営業、広報、推進と、このプロジェクトには本当に様々な才能を持った仲間が集っているなあと日々実感しています。
私の役割としては「ビジュアライズ」であると認識しており、「わかりやすい、伝わる、心が動く」を意識しています。
これは作ったロゴですが、実はラフで描いたものをそのままデータ化しました。
なんとなく思ったままにラフを描いたのですが、いざ清書するとなんとなく「作った感」が出てしまっている気がして、本番でこれを超えることができませんでした。
結果、そのまま色づけしたことで素直なものができたと満足しています。
そして今回依頼を頂いたポスター制作の話。
コンクールに提出するためのものということで作らせていただきました。
テーマは「農業のかっこよさ」を表現するというもの。
制作メンバーでミーティングを重ね、農業といっても都市農業は通常よりも「暮らし」と密接にある、そんな特徴を前面に出したポスターにできないかということとなりました。
考えたのが、駅前の商店街で撮影するというもの。
畑の写真や農業っぽい写真ではなく、また、農家さんをモデルのようにカッコよく撮った嘘っぽい写真ではなく、もっと私たちの暮らしとともに存在する農のカッコよさ。
そういったものを表現したいという想いでした。
そのコンセプトが評価され、なんとコンクールで「優秀賞」を受賞しました。みんなで勝ち取った賞であり、実績です。
誰が頑張ったとかではなく、関与した全員の手柄です。本当に嬉しかったです。
(表彰の様子や詳しい内容は→「まちなか農家」のウェブサイトでご覧ください。)
というわけで、以下では受賞したポスターの制作フローを順を追って紹介したいと思います。
まずは一番最初に作ったイメージラフです。
大まかなレイアウトと雰囲気を自分が見るだけなので、ネット上にある写真を適当に貼り付けただけのものです。どんな感じのボリューム感にするかとか、撮影時の出演人数をなんとなくイメージします。
で、次に手描きスケッチ。これを元に制作メンバーで方向性を探りました。
出演する人数も決定していきます。
並びのバリエーションも検討。
もともと商店街に農家さんという「良い意味での違和感」を演出に使う案ですが、さらにそのイメージを強くしたバージョンも描いてみました。
仮面ライダー勢揃いのような笑。これはこれでカッコいいのかなと。
で、それらを農家さん達にも共有し、撮影用の指示書を作ります。
このときは仮面ライダー案にイメージが傾いていました。いよいよ撮影当日。様々な野菜や農具とともに「まちなか農家」さん達が駅前に集結してきます。道行く人も興味津々、野菜を見て買えるのかと問い合わせが殺到。新鮮野菜のニーズの高さが伺えるシーンでした。
準備ができて撮影開始。お天気もよく、撮影日和でした。
つづく。